皆さんは、Rubyというプログラミング言語をご存知ですか?
Rubyプログラマーは、Rubyを下記のように賞賛しています。
「もっとも美しいプログラミング言語」
「エレガントなプログラミング言語」
「楽しくプログラミングできる言語」
プログラマー歴7年の私ですが、私もRubyを仕事で使うことが多く、上記の評価に同意します。
Rubyは海外でも人気の高いプログラミング言語ですが、特に日本国内で人気が高い言語です。
今回はそんなプログラミング言語「Ruby」についてご紹介していきますね。
Rubyとは?Rubyでできること
1993年、日本人のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語がRubyです。
1995年には、オープンソースソフトウェアとして広く知られるようになり、日本で初めて国際規格に認証されたプログラミング言語です。
オブジェクト指向型のスクリプト言語
Rubyは開発段階から「オブジェクト指向」を重視されているプログラミング言語です。
今ではスクリプト言語でもオブジェクト指向に対応しているプログラミング言語が増えてきています。
しかし、初期の開発段階からオブジェクト指向型のスクリプト言語として設計されているプログラミング言語は、Rubyの他あまり見当たりません。
また、他のプログラミング言語に比べて、少量のコードで開発できるように設計されたプログラミング言語です。
動作が軽くなること・シンプルな構成となることが、コードが少なくて済むメリットです。
RubyとRuby on Railsの違い
Rubyについて学習すると、必ずといってよいほど登場する言葉が「Ruby on Rails」です。
“Ruby”という名前からおなじ言語だと勘違いされる方も多いのですが、内容は全く別ものになります。
Ruby on Railsはフレームワーク
Rubyはプログラミング言語の1種で、Ruby on Railsはフレームワークの1種になります。
Rubyでの開発をする際、Ruby on Railsは重要な役割を果たします。
フレームワークとは
フレームワークとは「開発を便利にする機能の集まり」です。
例えば、フレームワークを使わなければコードを200行記述する必要があるところ、フレームワークを使えばわずか1行で済ませることもできます。
RubyとRuby on Railsの両方習得が必要
「RubyとRuby on Railsどちらを勉強すればよいの?」
このように疑問に思うかもしれませんが、結論はどちらも学習する必要があります。
正確に言えば、Ruby on Railsだけを学習するだけでも、システム開発は不可能ではありません。
ただし、Ruby on Railsでつくったシステムにトラブルが発生したときや、思った通りに動作しない場合には、問題を解決するためにRubyの知識が必要になります。
Ruby on Railsを使わなければ、開発にかかる工数が膨れ上がってしまいますが、Rubyを理解していなければエラー対応や修正ができません。
結果、Rubyを学習するときは、RubyとRuby on Rails2つをセットとして学習するのがおすすめです。
Rubyでつくれるシステム
ここからはRubyでできることについて、ご紹介していきますね。
Rubyは汎用性の高いプログラミング言語で、さまざまな開発分野で活躍しています。
特にRubyの需要が多い分野は下記になります。
Web開発
Rubyの特性と、ワイヤーフレームであるRuby on Railsを使うことで、Web開発を効率良く行うこができます。
COOKPADやTwitterなども、Rubyで開発されたシステムです。
サンプルになるコードもネット上に多く公開されているため、初心者の方でも比較的簡単にWeb開発が行えます。
また、Web系アプリケーションだけでなく、SNSやショッピングサイトなどもRubyで開発することができます。
スマホアプリ開発
現在、スマホアプリ開発によく使われているプログラミング言語は、JavaやSwiftが中心です。
しかし、RubyMotionライブラリを使えば、Rubyでもスマホアプリを開発することは可能です。
まだまだRubyのスマホ開発はマイナーで、情報が公開されているサイトや書籍は少ない状態ではありますが、余裕がある方は先駆けて勉強するのもおすすめです。
Rubyの習得難易度
Rubyは、プログラミング言語のなかでも比較的簡単に習得できるプログラミング言語です。
難易度はあまり高くはありません。
プログラミング言語のなかでも比較的簡単だと言われているPythonやPHPと同レベルの難易度です。
覚えることは多く、習得に時間がかかる
Rubyプログラマーになるためには、前述のとおりRuby on Railsも身につける必要があります。
どちらもそれほど難易度は高くないのですが、
- Rubyの基本的な文法
- オブジェクト指向
- Ruby on Rails(フレームワーク)
1つ1つはそれほど難しくはないのですが、上記のとおり覚えなければならないことが多いため、就職できるレベルのRubyプログラマーとなるには学習時間がかかります。
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Rubyプログラマーの就職先
Rubyプログラマーの就職先についてご紹介していきます。
主な就職先は、下記になります。
- Webアプリ開発
- ホームページ開発
- SNS開発
Rubyプログラマーの主な就職先は、Web系企業が中心になります。
上記にあげた以外にも、スマホアプリ開発の案件も少しずつ増えてきていますので、今後に期待できます。
Ruby on Railsができれば就職しやすい
あるプログラミングスキルを身につけても、フレームワークが複数あるために、就職先企業が採用しているフレームワークとあなたが習得したフレームワークが異なることがあります。
その場合、プログラマーとしての即戦力に欠けるため、採用まで結びつかないことも少なくありません。
しかしRubyのフレームワークは、ほとんどRuby on Railsで統一されています。
RubyとRuby on Railsを身につけてしまえば、未経験でも就職・転職しやすいプログラミング言語と言えます。
Rubyの需要・将来性
Rubyは現在主要とされているプログラミング言語の1つです。
つまり、これからもある程度の需要が見込める言語だと言えます。
Rubyの将来性に期待できるその他の理由は下記です。
短期間で大規模なシステム構築が可能
RubyはRuby on Railsを利用することによって、大規模システムでも短期間で構築できるというメリットがあります。
IT業界の慢性的なプログラマーの人材不足問題を解消できるプログラミング言語であり、開発を短時間で済ませられる「フレームワーク」があるという条件を満たしているプログラミング言語は、Ruby以外にそう多くはありません。
汎用性があるRubyは、Web開発だけでなく、今後のIT業界の需要にも対応しやすいため、その将来性に期待できる言語です。
Rubyプログラマーの収入
Rubyプログラマーの平均年収入は、550万円前後です。
プログラマー全体の平均年収は410万円となりますので、それに対して140万円以上も高い結果となっています。
Rubyは「プログラミング言語別平均収入ランキング」でも10位以内にランクインしていることもあり、プログラマー年収の高い言語を学びたい方にもおすすめです。
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まとめ
開発者が日本人という面でも、Rubyは日本語で学習しやすいプログラミング言語です。
未経験でも就職・転職しやすいプログラミング言語であるため、これからプログラマーを目指す方は、ぜひRubyの習得を検討することをおすすめします。